2014年度 夏合宿山行 北アルプス:奥穂高岳・槍ヶ岳(8月2日〜8月7日) No.2
 
8月4日(月)
3:30起床 撤収 出発4:40→5:31一ノ俣(朝食)6:22(2ピッチ)→6:57槍沢ロッジ7:22(2ピッチ)→8:07ババ平→
9:53天狗原分岐(2.5ピッチ)→13:14殺生ヒュッテ幕場 設営 昼食 16:00夕食準備 17:00夕食 19:00就寝

8月5日(火)計画
3:00起床 撤収・出発3:50(1ピッチ)→4:30槍の肩(御来光)5:30→6:00槍ヶ岳(3180m)
6:30→7:00槍の肩・朝食8:00(4.5ピッチ)→12:30樅沢岳(2754m)・昼食13:30→14:00双六小屋 設営 16:00夕食準備 17:00夕食 18:30ミーティング 19:00就寝

8月5日(火)実施
6:00起床 朝食・撤収・出発9:20(1ピッチ)→10:00槍の肩10:30→11:20槍ヶ岳(3180m)
11:40→12:40槍の肩13:30(3ピッチ)→16:30槍平小屋 設営 夕食準備 17:30夕食 18:30ミーティング 19:00就寝

3日目
4日目
 
携帯電話接続情報
上高地 横尾 涸沢 奥穂高岳 殺生ヒュッテ 槍ヶ岳山荘 槍平小屋 奥丸山 新穂高温泉
docomo × × ×
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奥穂ではチェックを忘れました。
△はアンテナインジケーター1〜2本。
天候や周囲の樹林の有無などにより、状況は変化しますので、あくまでも参考データです。
 3日目、明け方は雨。昨年も明け方は雨でもその後晴天になり、山の天気はこんな事はよくあることだと気にせず槍ヶ岳に向けて出発。予定通り一ノ俣で朝食です。
 今日の朝食はお汁粉。餅をゆで、あんこを溶かします。
 甘くて温かいお汁粉の完成。これを食べて元気を出して槍ヶ岳に向かいます。
 槍沢の清流は、本当に透明なきれいな水が流れています。
 雨は降ったり止んだり、このまま明るくなっていくことをみんな期待しています。
 槍沢ロッジに着きました。小屋に記された天気予報の情報によれば、今後はどうも期待できない模様。
 槍沢ロッジからババ平に向かう間にある赤沢岩小屋。小屋と言っても斜めにひさしのように張り出した巨岩です。芥川龍之介が槍ヶ岳登山の際に野営したと記しています。この15人パーティでも十分に雨露がしのげそうです。
 水俣乗越への分岐を抜けていくと、行く手に槍沢の雪渓が出てきます。雪渓に入る前で一本立てます。
 長い雪渓を慎重に歩いて行きます。踏み跡がしっかり付いているので、一歩一歩踏みしめて歩いて行けば大丈夫です。
 雪渓を抜けると天狗原分岐です。ここから本格的な登りが始まります。
 水沢に到着しました。晴れていればこの水沢の水でうどんを食べるのですが、風が強くてコンロの火も付きません。じっとしていると寒くて凍えます。非常食のカンパンを食べて、殺生ヒュッテまで頑張ることにします。
 水沢を過ぎて大きく右に曲がると、晴れていれば槍の穂先が見えるのですが、今回は何も見えません。景色に元気づけられることなく、とにかく早くテントで一息つきたいという思いで先に進みます。
 何度か出てきた雪渓はやや斜度があるので、ここは1年生や女子部員は簡易アイゼンを付けて安全に渡ります。
 槍ヶ岳を開山した播髀辮lが利用した播骭Aです。ここまで来れば、殺生ヒュッテも間近です。晴れていれば小屋が見えるはずですが、とにかく今回は何も見えません。
 殺生ヒュッテへの指導標が出てきました。
 殺生ヒュッテに到着。テントに入って濡れた服を着替え落ち着きます。食事係が換気に注意しながらテント内でカレーうどんを調理しました。食事をすれば元気になります。
 晴れていればテントから見上げるところに槍の穂先があり、それを眺めながら外でくつろげるのですが、外は一面霧や小雨で、テントの中で時間をつぶすしかありません。そうしているうちに夕食の時間です。夕食はあんかけの固焼きそばです。
 4日目。小屋での天気予報では、天気はいっこうに回復する見込みがなく、したがって西鎌尾根を双六に向かうのは困難と判断し、槍ヶ岳に登頂した後は槍平経由で新穂高温泉に出るコースにやむなく変更しました。
 ひとまず朝3時に起きてみたものの、小雨が降っているので御来光は無理と判断し、6時起床、朝食、撤収を済ませ、8時30分に出発して槍ヶ岳山荘に到着しました。
 下界から見たらおそらく槍ヶ岳は大部分が雲に隠れているのでしょう。視界が利くのは10mほど。山荘からも槍の穂先が見えません。それでも雨は激しくないので、山頂に向けて出発します。
 OGを除いて全員が初めての槍ヶ岳。両手両足を使って、3点支持をしっかり意識しながら慎重に登っていきます。
 山頂直下の垂直ばしごです。一人ひとりゆっくりと声を掛け合いながら登ります。登るにつれて風が強まるので、すっかり腰が引けています。
 強風に耐えての記念撮影。この時間、私たち以外に3人の登山者がいましたが、私たちがすっかり渋滞を作ってしまいました。厳しい条件の中時間を掛けてしまって申し訳ありませんでした。また、あたたかく見守っていただいたことに感謝します。
 一人ずつ順番に下山を待つ間にも、激しい風がたたきつけるように吹いてきます。体を低くしてじっと耐えます。晴れていれば360度の眺望を楽しむはずが、今回は大変厳しい槍ヶ岳です。
 槍ヶ岳は上り下りは一方通行の専用ルートになっています。この時間、ほぼ私たちだけしかいないのですが、ルールを守って下り専用のはしごを一人一人下りていきます。
 奥穂高の時と同じで、下に小屋が見えるとどれだけ下りてきたか見当が付くのですが、全くわかりません。
 厳しい条件の中、全員無事に槍ヶ岳に登頂しました。その後は残念ながら西鎌尾根をあきらめ、槍平に向けて下山します。
 しばらくはザレた下り道が続きます。
 このコースは一面お花畑の中を歩く所があるのですが、こんな天気では、それを楽しむ気持ちも今ひとつです。
 槍平のキャンプ場に到着しました。幕営のテントは一つもありません。
 翌日ヘリがやってくるとかで、テントは小屋の前のデッキの上に設営することになりました。床がフラットでこれは快適です。おまけにタープが設置されたベンチもあります。
 今夜の夕食は混ぜご飯。美味しくできましたが、天気がよくないのがどうにも憂鬱です。

 

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