2014年度 夏合宿山行 北アルプス:奥穂高岳・槍ヶ岳(8月2日〜8月7日) No.1 
8月2日(土)
7:00新宿駅集合 新宿7:20(長距離バス「さわやか信州号」)→13:37上高地(昼食)
14:00(3ピッチ)→17:06横尾 設営 夕食準備 18:30夕食 19:20ミーティング 20:00就寝

8月3日(日)
2:30起床 出発3:20(3ピッチ)→5:53涸沢(朝食)(2ピッチ)6:50→8:50穂高岳山荘(1ピッチ)→10:07奥穂高岳(3190m)10:23(1ピッチ)→11:27奥穂高山荘(昼食)(2ピッチ)12:30→14:36涸沢(2ピッチ)14:56 →17:20横尾 夕食準備 18:30夕食  19:30就寝

1日目
2日目
携帯電話接続情報
上高地 横尾 涸沢 奥穂高岳 殺生ヒュッテ 槍ヶ岳山荘 槍平小屋 奥丸山 新穂高温泉
docomo × × ×
au × × × × ×
softbank × × × × ×
奥穂ではチェックを忘れました。
△はアンテナインジケーター1〜2本。
天候や周囲の樹林の有無などにより、状況は変化しますので、あくまでも参考データです。
 
 いよいよ山岳部のメインイベント、夏合宿山行です。今年は横尾を起点に奥穂高岳を登った後、槍沢経由で槍ヶ岳に登り、西鎌尾根を通って双六岳に登り、新穂高温泉へ降りるという予定です。出発前、台風11号と12号が発生していましたが、どの天気予報でも合宿期間は影響がなく、晴天が期待できるというものでした。よって、今年も槍、穂高の眺望を楽しみながら、北アルプスの稜線歩きができるものだと思って出かけたのですが……。
 思いもよらない結果が待っていました。
 今年は土曜出発で、好天が期待できたせいか観光地へ向かう車が多く、道路は大渋滞で1時間半以上遅れて上高地に着きました。大急ぎで食事をして出発します。
 一応、河童橋の前で記念撮影をしておきました。
 小梨平を抜けて、明神へと向かいます。
 歩き出してまもなく、左手の崩壊地に小熊がいました。カメラを向けたときにはすでに遅く、体のほとんどが茂みに隠れてしまいました。こんな出会いが、これからの山行をいっそう楽しみなものにしてくれたのですが……。
 明神に到着。正面に見える明神岳の景色が、ここは奥多摩とは違うということを物語っています。
 次は徳沢に向かって梓川のほとりを歩きます。
 徳沢に到着しました。水場で冷たい水を飲んで休憩します。
 徳沢を過ぎると上高地からのハイカーはいなくなり、山屋の領域に入っていきます。
 17時過ぎに横尾に到着しました。この時間になると、キャンプ場の手前(トイレ、水場に近い方)はすでに埋まっており、橋の奥の方にテントを設営することになりました。
 夕食準備とテントの設営を手分けして行います。
 今年、北アルプスのキャンプ場の多くが幕営料の大幅値上げを行いました。でも、これまで山の中で500円程度で泊まれたのは破格の値段だったのかもしれません。今回の値上げ分でも不十分なのかもしれませんが、このお金でトイレや水場、登山道の整備がいっそう充実すればありがたいことです。
 今日の夕食はカレーライスです。
 上高地で調達したソーセージと馬肉の燻製が入っています。
 小屋の横のベンチでミーティングを行います。到着時間が遅れたためすっかり暗くなってしまいました。合宿の抱負を一人ひとり話し、明日の時程を確認します。
 2日目。この日は奥穂高岳までピストンします。必要最低限のものを二人一組でサブザックに入れていくので、空身の者もいます。交代で荷物を持つのです。
 出発して2ピッチ目に入ると、すっかり明るくなってきました。
 涸沢にはこの日もたくさんのテントがありました。
 まもなく涸沢小屋に着きます。
 朝の6時だというのに、早くも前穂の稜線に雲がかかり始めました。奥穂山頂は到着まで大丈夫でしょうか?
 涸れ沢小屋のテラスで朝食です。この日はホットドッグにスープです。
 涸沢カールの景色を眺めながらの朝食です。
 朝食後、改めて奥穂高岳を目指します。
 目の前に雪渓が広がります。北アルプス初めての部員は、奥多摩との違いに驚き感動します。
 雪渓を慎重に渡っていきます。
 ザイテングラートに続く直線が見えてきました。
 この日は日曜日で、このコースにもかなりの登山者が訪れています。
 前穂の稜線が目の前に迫ってきました。
 後ろを振り返ると常念岳と蝶ヶ岳がはっきり見えてきました。
 まもなく、ザイテングラートの取り付きに到着します。
 1本立てた後、気合いを入れてザイテングラートに臨みます。
 先に経験した先輩からの情報では、「景色はいい!」ということでした。この「は」が含んでる意味は?
 こうしてみると人間はちっぽけで、岩また岩が先へ先へと続いています。
 やっと「ホタカ小屋まで20分」の表示が出てきました。もうひと頑張りです。
 周囲にはちょっとしたお花畑が広がっていますが、彼らの目には入っているでしょうか?
 最後は雪を踏みしめて穂高岳山荘に到着しました。
 蝶、常念の稜線がよく見えますが、上空の厚い雲がずいぶん下まで下がってきました。
 荷物を小屋の横にまとめて奥穂高岳山頂目指して出発します。
 奥穂山頂付近はすっかり雲の中に入ってしまったようです。
 
 行く手の左奥にほこらが見えてきました。山頂はもう少しです。
 山頂には先行していたパーティがいたので、山頂を通過したところで、まずは校歌斉唱です。
 続いて山頂での記念写真。この背後には槍ヶ岳につながる稜線が見えるはずなのに、360度何も見えません。
 山頂から小屋に向けて下山します。
 晴れていれば正面に涸沢岳、下には小屋が見えるのですが、とにかく何も見えません。
 はしごを慎重に下りていけば、まもなく小屋に着きます。このあたりが一番高度感を感じるところです。
 細かな雨が降り出し、風も出てきました。小屋のスタッフの方が、まとめていた荷物にブルーシートをかけてくださいました。ありがとうございました。
 じっとしていると寒く、昼食のラーメンで生き返る思いです。
 天候が思わしくないので、なるべく早くテントに戻るために出発します。眺望を楽しめないので長居は無用です。
 登ってきたザイテングラートを下ります。天気がよくないこともあり、登よりもいっそう慎重になります。
 行く手の正面に前穂の稜線がぼんやりと見えて幻想的です。
 やっとザイテングラートの登り口までやってきました。
 雪渓を通って樹林帯を抜けていけば、涸沢小屋にたどり着きます。
 涸沢小屋までたどり着くと風は弱まりました。奥穂にいたときには絶対そんな気持ちにならなかったのに、ザイテンを抜けてここまで歩いてくるとソフトクリームを食べたくなるのです。
 行きはヘッドランプの明かりで通過した本谷橋まで降りてきました。行きはそんなに感じないのに、この道の帰りは涸沢からこの本谷橋まで、まあ遠いこと。
 同じく本谷橋から横尾までも、とても遠く感じます。雨と湿気でカメラのレンズが曇ってしまいました。
 なんとか明るいうちに横尾に帰ってきました。この日の夕食は中華丼です。
 奥穂から無事に帰って、落ち着いた夕食のひとときです。しかし、天気は落ち着かず、ミーティングの時間帯には激しく雨が降ってきました。やむなく、明日の時程だけを伝達して、この日の行動は終了です。

 

inserted by FC2 system