|
|
|
合宿3日目。この日も朝のうちは雨が降っていました。雨具とザックカバー着用で大天井岳に向かって出発します。
|
次第に天気は良くなり青空が見えてきましたが、上空の雲は絶えず動いており、薄暗い雲が真上に来ると、また雨に降られる心配があります。
|
大天井岳直前の登りまでは大きなアップダウンは少なく、緩やかな気持ちいい稜線歩きが続きます。
|
|
|
|
部員たちは気づかずに通り過ぎてしまいましたが、ブロッケン現象が出ていました。
|
切通岩のはしごを下りきったところで一本とります。
|
まもなく大天荘に到着します。
|
|
|
|
大天荘前に荷物をまとめて空身で大天井岳山頂に向かいます。もっと手前にいたときは大天井岳が青空の下に見えたのに、ここに来たら雲の中に入ってしまったようです。
|
大天井岳山頂で記念撮影。晴れていれば360度の眺望が楽しめるのに、この日は何も見えません。残念です。
|
山頂から少しはずれたところで校歌を斉唱します。頂上に居合わせた別のパーティの皆さんから拍手をいただきました。
|
|
|
|
大天荘前にもどって昼食を作ります。山の天気は変わりやすく、心配していたとおり雨が降り出しました。
|
この日の昼食はコンビーフ入りソース焼きそばです。
|
今度は常念乗越にある常念小屋のテン場を目指します。
|
|
|
|
雨は止んで気持ちのいい稜線歩きになりました。
|
安曇野側の下から霧がわき上がってきますが、稜線まで来ると反対側からの暑い空気に押し戻されています。
|
上空には薄暗い雲がなくなり、雨の心配はなくなったようです。
|
|
|
|
厚く残る雪渓の脇を通過します。
|
道は東天井岳を巻くようにつけられています。
|
途中、稜線の右に出たり左に出たりと繰り返します。常念に向かって稜線の左側を歩いたとき、右側の斜面はきれいなお花畑になっています。
|
|
|
|
奥に常念だけが見え、山肌にはそこに向かう道がずっと続いています。
|
ここまで何度も「あの斜面を回り込んだら…」と思いながら裏切られてきましたが、いよいよこの斜面を回り込んだら、眼下に小屋が見えてくるはずです。
|
ちょうど左側から霧がかかってきて最初は見えませんでしたが、やっと常念小屋とテン場が見えてきました。
|
|
|
|
テン場について、またまたテントやフライシート、その他濡れているものを乾かします。
|
元気な男子部員は一ノ沢まで水汲みに行きました。この稜線で良い水を無料で手に入れるためにはここしかありません。残った部員でテントを設営した後、先生からロープワークの講習を受けます。
|
天気が良く、のんびりとした時間の開放感がたまりません。
|
|
|
|
水汲み隊が帰ってきました。荷物の重心がひたすら下にかかってしまうので大変だったようです。
|
水汲み隊が帰ってきたので、テントの周囲を片づけて、 |
みんなでアイスクリームを食べに小屋の前に行きました。
|
|
|
|
常念小屋ではハーゲンダッツのアイスクリームを売っていて、こんな山の中でハーゲンダッツが食べられるなんて、みんな感激していました。
|
テントの中から外を眺めると、正面に槍ヶ岳が見えます。都会の眺めのいい高層マンションの一室より、このテントは贅沢な空間です。
|
まだ明るいですが、みんなで夕食の準備に取りかかります。
|
|
|
|
またブロッケンが現れました。
|
こんどは部員たちも集まってきて、ブロッケンに向かってみんなで槍ヶ岳のポーズです。
|
夕食ができあがりました。この日は炊き込みご飯とみそ汁です。炊き込みご飯は少し芯が残ってしまいました。炊き込みご飯は焦げやすいので火加減を慎重にすると、今度は全体に火が通らなくなります。山の上で、鍋を使って炊き込みご飯をおいしく炊くのは難しいです。
|
|
|
|
合宿4日目。この日は朝から晴れ。4時半に出発して、常念岳に登る途中でご来光を見ようという趣向です。
|
下界は一面雲海の中です。食材は多少減りましたが、水を補給したので荷物はそれほど軽くありません。
|
5時前に、雲海の中からご来光です。
|
|
|
|
立ち止まってしばらくご来光を眺めます。
|
太陽の光を受けて、モルゲンロートに染まる槍ヶ岳です。
|
自分たちが登っている常念岳も赤く染まっています。
|
|
|
|
常念岳は小屋側から登っても、蝶ヶ岳側から登っても、偽ピークに悩まされます。登っているときに見えているピークにたどり着くと、その先が先がまだあるのです。
|
今度はまさしく明らかに頂上が見えました。もう一がんばりです。
|
無事に常念岳山頂に到着しました。
|
|
|
|
こちらも頂上が狭いので、外れたところで校歌を斉唱します。
|
この日は360度の展望が楽しめました。目の前に迫ってくるのはなんといっても穂高連山と、
|
槍ヶ岳です。大キレットの向こうには、白山が見えました。また、槍ヶ岳の稜線を右にたどると、なだらかな天空の楽園雲ノ平が見えていました。
|
|
|
|
これから向かう蝶ヶ岳ヒュッテが見えています。左側にぐるっと回り込むと大滝山。この稜線はここから見るとアップダウンはそれほどないように見えます。
|
常念岳を下山します。しばらくは岩が重なった道が続きます。この手の道は奥多摩では経験できず、一歩一歩の足の置き場に躊躇するのかピッチがあがりません。
|
上の地図のログに打たれた緑の丸が50分の歩行ごとの休憩ポイント。常念からの下りに苦戦したことがわかります。休憩地点の景色はすばらしいのに、彼らはこれらを眺めている余裕はあったのでしょうか?
|
|
|
|
常念山頂からはなだらかに見えた道も、アップダウンは結構あるのです。
|
やっと蝶槍に向かう手前の樹林帯に入りました。モグラのように、ネズミのように、樹林帯の中に一行の姿が消えていきます。
|
やっと蝶槍に到着できそうです。これだけの登りでも疲れているので結構キツイ。
|
|
|
|
蝶槍は狭いので、降りたところでやっと昼食です。
|
この日の昼食はパスタです。今回2回目のパスタですが、いろいろなソースを用意しているので、毎回違った味が楽しめます。
|
時間も押しているので、テントを持っている者たちが先発してテン場に向かいます。蝶槍からだと30分ほどで到着できるはずです。
|
|
|
|
この日は土曜だったこともあり、テン場到着が3時近くなるとこんな状態です。蝶ヶ岳のテン場がこんなに混んでいるのには驚きました。この日はヒュッテの中も混んでいたようです。
|
この日の夕食は高野豆腐を使った麻婆丼です。ご飯がおいしく炊けたうえに、麻婆豆腐の辛さで食が進みました。
|
この日のミーティングです。常念岳の上り下りがきつかったという声がありました。常念小屋から蝶ヶ岳ヒュッテまで、標準コースタイムはおよそ4時間。重荷を背負った両国山岳部タイムで6時間半を見積もりましたが、なんと8時間半もかかってしまいました。これはトレーニングを含めて今後の課題です。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|