2012年度 夏合宿山行 北アルプス:奥穂高岳・槍ヶ岳・蝶ヶ岳 (8月2日〜7日) No.2 
8月4日(土)
3:00起床 撤収 出発4:14→4:59一ノ俣6:05→6:42槍沢ロッジ6:59→7:37ババ平7:56→9:45天狗原分岐→
10:31水沢11:40→13:05殺生ヒュッテ幕場 設営 散策 16:00夕食準備 17:00夕食 18:30ミーティング 19:00就寝

8月5日(日)
3:15起床 出発3:53→4:26槍の肩・御来光5:10→5:38槍ヶ岳(3180m)6:15→6:40槍の肩(朝食)7:27→7:53幕場
撤収 出発9:18→10:12水沢10:30→10:57天狗原分岐→12:31ババ平(昼食)13:23→13:54槍沢ロッジ→
15:45横尾幕場 設営 16:00夕食準備 17:00夕食 18:30ミーティング 19:00就寝
 
携帯電話接続情報
上高地 横尾 涸沢小屋 穂高山荘 奥穂高岳山頂 殺生ヒュッテ 槍ヶ岳山荘 蝶ヶ岳山頂
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△はアンテナインジケーター1〜2本。
天候や周囲の樹林の有無などにより、状況は変化しますので、あくまでも参考データです。
 この日はいったん横尾を撤収し、朝4時に出発。一本目の休憩で一ノ俣にきたところでパスタの朝食をとります。
 ゆであがったパスタに好みのソースをかけていただきます。
 透明度の高い流れを横に見ながら、槍沢に向かいます。
 槍沢ロッジに到着しました。トイレ休憩をとります。
 槍沢ロッジから40分ほどでババ平のキャンプ場に到着します。
 ババ平の水場で冷たい水を補給します。
 ババ平から大曲に向かうところで、大規模な雪渓が谷いっぱいに残っていました。
 大曲から天狗原分岐へと向かいます。道の傾斜はほとんどありません。
 まもなく天狗原分岐です。右手はお花畑です。青い空の下、日差しが強くなってきました。
 天狗原分岐を通過します。ここから登り道になります。
 水沢に到着しました。槍ヶ岳に向かうには最後の水場です。水の補給と共に、ここで昼食をとります。
 この日の昼食は、水沢の冷たい水で冷やしたそうめんです。
 昼食後、水沢を出発します。この写真の左端まで到達したら右にぐるっと回り込みますが、そうすると槍ヶ岳の姿が見えてきます。
 見えました、槍ヶ岳。でも、このコースは槍ヶ岳が見えてからが長いです。まだしばらくかかります。
 振り返ると常念岳の先端も見えてきました。
 強い日差しにさらされる場所ですが、まだ何箇所か雪が残っています。雪面歩きもだいぶ慣れました。
 常念岳も半分くらい姿が見えるようになりました。かなり標高をかせいできました。
 殺生ヒュッテの小屋が見えてきました。もう少しです。
 今日は昨日の反省が生かされたのか、ほとんど予定時刻に目的地に到着できました。テントを設営してのんびりした後、夕食の準備をしました。槍ヶ岳を眺めながら食べる夕食は、東京の「スカイツリーが見えるレストラン」に負けないシチュエーションです。
 今日の夕食は炊き込みご飯とみそ汁です。みそ汁の中には、行きのサービスエリアで仕入れた「大豆からあげ」が入っています。本来は水で戻してから粉をまぶして揚げるのですが、今回はそのままみそ汁に入れてみました。素材は大豆なのに、食感は肉のような感じがする不思議な食べ物です。
 槍ヶ岳の下でミーティングです。明日は槍ヶ岳の肩で御来光を見た後、いよいよ山頂にアタックします。
 この日の日の出は4時58分頃。殺生ヒュッテから槍の肩までは40分くらいなので、余裕をもって3時半に出発する予定が、今度は1年部員が寝坊して30分近く遅れました。果たして日の出に間に合うのか? それにしてもテント泊でも寝坊するくらい熟睡できるということは、1年生も幕営生活に慣れてきた証拠かもしれません。
 常念岳の稜線がしだいに明るくなってきています。上空にはまだ星も見えています。
 日の出間近の槍の肩の様子。人々がみんな一斉にカメラを構えている様子はおもしろいです。
 すでに槍ヶ岳山頂にも人がいて、御来光を待っています。
 4時56分、御来光です。常念岳よりもずっと左の稜線から太陽が顔を出しました。左は槍ヶ岳のシルエットです。
 常念岳の背後には、八ヶ岳、その右に富士山、さらに右に南アルプスの連山が一望できます。
 午前5時過ぎ、いよいよ槍の穂先にアタックします。
 山頂への道は、登り出しの所以外は、登り、下りと一方通行になっています。
 ホールドしにくい岩には、鉄の杭が打ってあったりはしごが取り付けられていますから、落ち着いて登れば不安はありません。
 山頂直下にかかる2連のはしご。先頭はすでに登頂した様子です。
 全員無事に槍ヶ岳山頂に到着しました。
 山頂からは360度の眺望が楽しめました。笠ヶ岳上空には月が出ています。また、槍ヶ岳の影が、笠ヶ岳に映っています。
 こちらは穂高方面の眺めです。
 槍ヶ岳山頂での校歌斉唱です。狭い山頂ですが、御来光見物の人々は引き上げてしまい、山小屋の朝食時間とも重なったため、幸運にもこの時は空いていました。
 剱、立山、鹿島槍と、後ろ立山連山が眺められます。
 鏡平や三俣蓮華岳の方面です。
 「アルペン踊り」を踊るという、小槍を見下ろします。
 山頂に別れを告げて下山します。こうしてみると、下山もかなり高度感があります。
 下山してきて、槍の肩で朝食です。
 今日の朝食はフランスパンとスープです。
 無事に槍ヶ岳登頂を終えて万歳!
 幕場に戻って撤収し、出発準備です。
 名残惜しいですが、槍ヶ岳に別れを告げて出発します。
 これは江戸時代に槍ヶ岳を開山した播隆上人が利用した岩屋、「播隆窟」です。
 帰りの水沢では水の給水と休憩をとります。水沢の冷たい水で作ったソーダは格別の味。東京では粉末ソーダをありがたくいただくなんてことは、そんなにないと思います。
 天狗原分岐を過ぎて大曲を目指します。
 大曲を過ぎて、行きに通った雪渓に来ました。ババ平はもう少しです。
 ババ平に到着して昼食です。今日の昼食はババ平の冷たい水で冷やした日本そばです。
 わさびや天かすが入ったそばが出来上がりました。ところが、この日のババ平の水は冷たくありません。ババ平や槍沢ロッジの水は、谷の向こう側の沢からパイプを通して引いているようですが、パイプで引いてくる距離が長いので、強い日差しによって温められてしまったようです。
 行きには気付かなくて通り過ぎてしまった「赤沢岩小屋」。ここはかつて芥川龍之介が槍ヶ岳登山をした時に宿泊したと「槍ヶ岳に登った記」に記されています。巨大な岩ですが、下の方はひさしのように大きく張り出していて、大人10人くらいは楽に雨露をしのぐことができます。
 槍沢のきれいな清流を横に眺めるようになると、まもなく二ノ俣です。
 この日もほぼ予定通り、横尾に到着することができました。
 早速テントを設営して夕食の準備です。
 今日の夕食はちらし寿司とみそ汁です。
 時間通りに行動できれば、明るいうちに余裕を持って食事をすることができます。
 夕食後のミーティング。穂高、槍と、北アルプスの名峰を連日登ってきました。明日は最後の仕上げとして、その名峰たちを大パノラマで見渡します。ただ、天気予報によれば、ちょっと明日の天気が心配です。

 

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