11月山行 箱根明神ヶ岳

11月8日
残念!! 富士山は見えなかった。
明神ヶ岳からの眺め
 これが明神ヶ岳山頂からの眺め。本来なら富士山が見えるのだが、天気はいいのにちょうど富士山が見える部分の空気が煙っていた。
 朝、待ち合わせ時刻に部長が来ない。珍しいことだ。山岳部の掟としては、遅刻した者は放っておいて、本隊は出発してしまう。遅刻者は本隊を追いかけて、一人で下車駅とか、次のバス停まで来るのだ。本隊は下車した駅などでとりあえず遅刻者を待つ。ただし、ロスした時間は休憩時間や昼食の時間が削られて、調整されるのだ。
 電車が出発した後、部長より部員の一人にメールが入る。「すいません、寝坊しました。後から行きます。」 昨日まで、2日続きで両国高校名物の実力考査が行われた。それに真剣に取り組んだために、疲れてしまったんだな。一応、そういうことにしておいてやろう。小田原駅で無事合流したが、おかげでそれからの行程は40分遅れのスタートとなった。
木漏れ日の中を進む  木漏れ日が差し込む杉林を進む。春のシーズンだったら、花粉症の人にとっては過酷なコースだ。この時期でよかった。秋の終わりの、ヒンヤリとした空気がすがすがしい。
 ススキの原っぱを貫く登山道を進む。まったく秋の登山の景色だ。奥多摩三頭山や夏合宿の時の様子と比べてほしい。不思議と物寂しい雰囲気が漂っている。
ススキ
 秋の終わりは紅葉もなければ花もない。あるのは一面ススキだけ。  花らしい花があったのは、このアザミだけだった。
 山頂に着いたのは午後1時過ぎ。皆、かなりの空腹状態。そして、空気がヒンヤリして気持ちよかったのは最初のうちだけ。この日は非常に天気がよく、次第に気温も上がってきた。歩きながら汗がポタポタとしたたり落ちて、まるで夏のよう。とにかく、お腹がすいた。すぐに食事の支度に取りかかる。本日のメニューはキムチ鍋。肉、野菜を適当に食べた後、うどんを投入、そのうどんを食べたら最後にご飯を入れて雑炊にし、3回楽しんでしまおうという計画だ。
チゲ鍋  具もいい具合に煮えて、完成。と言いたいところだが、調理の途中、なにやらトラブル発生の気配。「えっ?何か忘れた?」「まあ、そのぉ、たいしたことじゃないんですけどね。どうも、キムチを忘れたみたいで……。ちゃんと買ったんですけどね。」「じゃあ、昨日家の冷蔵庫に入れておいて、出すの忘れたんだ。」「そうみたいっすねー。」
 というわけで、キムチがないのでただのチゲ鍋になってしまった。チゲ鍋の素だけは忘れないでいてよかったね。
 このチゲ鍋をとろけるチーズと一緒に食す。味がまろやかになって、なかなかうまい。キムチはなかったが、この後うどん、雑炊とたらふく食った。しかし、この後下山してからのどが渇いて仕方がなかった。かつては夏合宿でキムチ鍋を作って、美味かったのだけどやはりのどが渇いてつらかったそうだ。夏合宿では水は貴重だからね。辛い鍋は、この時期の日帰り山行に限る。
明神ヶ岳での集合写真
 山頂での記念写真。富士山を背景に撮りたかったなあー。
山頂で校歌を歌う  恒例の山頂校歌。山頂に着いた時は、ギャラリーが大勢いたが(みんな中高年の方々)、我々が食事が終わる頃は、ほとんどの人たちが出発してしまった。それでもまばらに残った登山者の方からわずかだが拍手をもらう。
秋の山  下山している途中で振り返る。とにかくすっかり秋の山だ。
温泉OB1 温泉OB2
 箱根と言えば温泉。下山して「勘太郎の湯」に入る。  露天風呂に入ってご満悦のOB両氏。もちろん、現役部員も入ったが、露天風呂には来なかった。せっかくの温泉を楽しめばいいのに。女子部員は、楽しそうにはしゃぐ声がしきりの向こうから聞こえていた。カメラは入るわけにいかず、残念。

inserted by FC2 system