2015年度 11月秋合宿山行 丹沢・表尾根縦走(11月14〜15日) 
11月14日
新宿9:31 → 10:51渋沢11:18 → 11:35大倉(昼食)12:10 → 13:01大倉高原山の家
    (小田急)      (神奈中バス)
設営・水くみ 16:00夕食準備 17:00夕食・明日の予定伝達 18:00就寝

11月15日
3:00起床 4:00朝食・撤収 5:20出発 → 水くみ → 7:06堀山 → 8:08花立 → 8:44塔ノ岳(1490.9m)9:05 →

10:00行者岳 → 10:45烏尾山 → 11:18三ノ塔(1205.2m)・昼食12:40 → 12:50二ノ塔 → 13:47富士見山荘

→ 14:12ヤビツ峠14:22 → 15:17蓑毛15:27 → 15:49秦野15:55 → 16:00東海大学前 → 
                        (神奈中バス)        (小田急)
16:09秦野天然温泉さざんか(入湯)17:35 → 東海大学前17:48 → 18:57新宿
                                      (小田急)

 平日は秋晴れのいい日が続いているのですが、週末ごとに気圧の谷がやって来るというペースが続いています。今回の山行も、まさにその気圧の谷の時期で、雨に降られることを覚悟して出かけました。ただし、2日目は午後から天候が回復するという見込みです。2年部員は去年の合宿で、いやというほど雨の幕営を経験したのに、今年の1年部員は恵まれたことに、夏の歩荷でも、合宿でも、雨の幕営を経験していません。今回は、雨の幕営を経験するいいチャンスとも言えます。
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 大倉高原山の家
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天候や周囲の樹林の有無などにより、状況は変化しますので、あくまでも参考データです。
 
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 塔ノ岳
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 三ノ塔
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天候や周囲の樹林の有無などにより、状況は変化しますので、あくまでも参考データです。
 大倉のバス停を降りたら、猫がお出迎え。慣れているのか、まったく動じません。
 霧雨程度の雨が降っているので、ビジターセンターの軒下を借りて準備体操です。あいにくの天気なので、運動公園には、あまり人影がありません。
 山の下の方の紅葉はこの程度です。
 雨具を付けて歩行開始です。
 登山道に入りました。
 30分ほどで観音茶屋を通過します。
 さらに15分ほど行くと、大倉高原山の家方面の分岐点に出ます。
 歩き出して約50分で、大倉高原山の家に到着。小屋は閉め切られていて、管理人さんも不在です。
 キャンプ場のカエデの紅葉はこの程度。始まって間もないという感じです。
 雨は小雨程度になったので、インナーテントを濡らさないよう、みんなで協力してテントの設営をします。
 この日は管理人さんが不在であるばかりか、ここの水場に水が出ていません。張り紙がしてあり、ここから約200m先の見晴小屋手前を100m下るところに水場があるとのこと。そこの水場は枯れていないのでしょうか?
 とにかく水がないことには話になりませんから、水くみに出かけることにします。山でトータル300mの移動なら、それほど苦ではありません。
 幸いなことに水場の水は勢いよく出ていました。空のポリタンを満タンにして持ち帰ります。
 夕方5時頃、かなり雨が激しくなってきました。すき焼き丼の夕食を、各自がテントの中でいただきます。
 その後も雨脚は弱まることがなく、明日の時程を確認してから就寝です。時間は18時。外は雨だし、暗くなっているので、この時間でも寝るしかありません。
 このキャンプ場からは渋沢の夜景がきれいに見えるのですが、この日は夜景もこんな感じ。明日を頼りに、もう寝ます。
 2日目は3時起床。サンドイッチと味噌汁の朝食をとって、撤収に移る4時頃が一番強い雨でした。雨水を吸い込んだテントは、ズシリと重くなっています。途中、再度の水くみを含み、予定より40分遅れで行動開始です。駒止茶屋を過ぎる頃には明るくなり、雨も小降りになりました。
 塔ノ岳までは階段状の道が整備されていますが、ヨイショともも上げを強いられるのでかえって登りがつらいときがあります。たまに現れる平坦な道で、息を整えます。
 駒止茶屋から約30分ほどで堀山の家を通過します。
 階段状の道が続きます。
 
 途中で鹿に出会いました。奥多摩の鹿は人の姿を見ると逃げていってしまいますが、丹沢の鹿は人慣れしているのか、逃げていきません。一定の距離をとって悠然としています。
 階段状の道を登り切って、花立山荘を通過します。
 塔ノ岳山頂まで、いよいよ最後の登りです。
 塔ノ岳山頂の尊仏山荘の前までやって来ました。雨は霧雨程度ですが、頂上に来ると遮るものが何もないため、風が強いです。
 山頂での記念撮影。晴れていれば富士山や相模湾の眺めがきれいなところですが、何も見えません。
 でも、山頂に来たので、校歌を斉唱します。
 ここにも猫がいました。尊仏山荘で世話をしているのでしょうか。近づいても逃げることなく、こちらを見てニャーと鳴いていました。
 下山にかかります。
 階段状の道や、この先の鎖場の鎖は、どれも新しい状態でした。ちょうど三ノ塔で登山道整備の方々とお会いしましたが、丹沢はこの2年の内に、階段や鎖を新しくしたということです。
 30分ほどで木ノ又小屋を通過します。
 さらに10分ほど進めば新大日茶屋です。この時期はいずれも営業していないようです。
 アシビの木が群生しています。春になれば、白い小さな鈴なりの花できれいなことでしょう。
 この尾根随一のやせ尾根の箇所には、新しい鎖が張られているので心配はありません。
 その先には鎖場が続きます。初めてだと、壁を見上げて一瞬、えっ、と動きが止まりますが、岩はちゃんと手足がかかるので心配ありません。鎖に頼らなくても十分に登れます。
 この時期、道の所々にツチグリがありました。金色に輝いて見えます。
 塔ノ岳を下山して約1時間40分で烏尾山荘を通過します。三ノ塔までもう少し。
 
 リンドウはこれから開花のようです。
 秋の野菊(リュウノウギク)は、もう時期が終わりを迎えています。
 
 三ノ塔への階段状の道を登り終えるとお地蔵さんがお出迎え。山頂まではあと200mとのこと。
 三ノ塔山頂に到着しました。
 避難小屋には誰もいなかったので、初め小屋の中で昼食の調理を始めましたが、そのうちに日差しが出てきました。この日の昼食はうどんです。みんな外に出てきて、食事をしている間に雨具やザックカバーを乾かします。
 大山も姿が見えてきました。
 すっかり晴れたようです。雨具を脱いでスッキリとして下山します。今回は11月半ばの山にしては気温が高く、12〜15℃くらいでした。雨具を着ていると暑くて、三ノ塔まで、みんな雨ではなく汗で体が濡れていました。
 目の前に大山が迫ってきます。
 山道の所々で鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれます。
 ようやく林道に出ました。
 舗装道路をヤビツ峠まで歩きます。
 ヤビツ峠に到着。雨も上がったので、峠には自転車乗りでヒルクライムをやる人たちが来ていました。上り坂をゆらゆらと自転車で登ってくる人たちを見て部員は驚いていましたが、雨の中を大荷物を背負って山を登る我々も、はたから見たらあきれられることでしょう。
 最後の1ピッチ。蓑毛のバス停まで歩きます。
 この道は緩やかでとても歩きやすい道です。
 2年前と同様にサワガニに出会いました。サワガニが生息しているということは、まだこのあたりの水はきれいなのです。
 木々の切れ間から秦野の街が見下ろせるようになりました。
 バス停に向かう途中にウサギ小屋があり、近寄って手招きしたら一目散にこちらにやってきました。人慣れしているウサギのようです。
 蓑毛のバス停に到着しました。朝の出発の遅れは取り戻せず、予定したバスより1時間遅れのバスに乗ることになりました。
 秦野から一駅先の東海大学前で下車。駅から歩いてすぐの温泉施設「さざんか」で汗を流して帰ります。汗くさい体で新宿までの電車に乗るのは、さすがにはばかられます。
 風呂上がりにはソフトクリーム。コーン不足でカップアイスになりました。
 体もさっぱりして、やっと一息つきました。
 温泉施設を出ると、空にはきれいな三日月が出ていました。本当に、半日から1日、天気が早く動いてほしかったという思いです。

 

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