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今年の合宿は近年になく新幹線MAXでスタート。越後湯沢で特急「はくたか」に乗り継ぐと、あっという間に富山に着く。鉄道マニアの1年生O君は大喜び。
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折立キャンプ場に到着してテント設営。キャンプ場は小学生のアウトドア体験の団体がいた他はすいていたが、駐車場は満杯。すでに多くの人が山に入っていることがわかる。
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日は明るいが、早くも夕食の準備。メニューはここのところ好評の中華丼。初日のみ、肉や野菜がふんだんに食べられる。
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のどかな夕食の風景。明日からの苦労をまだ彼らは知らない。
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ミーティングで地図を広げて明日のコースを確認。「登り7ピッチですよ」と言っているが、顔はまだ笑っている。明日に備えて、19時30分には就寝。
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翌日、出発時は晴れたが、明け方一時雨が降ってきた。初日から雨に濡れた重いテントを背負っての出発。
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三角点までは樹林帯の中の過酷な登りが続く。
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歩き始めて約3時間で三角点通過。標準的なコースタイムより1時間くらい遅い。後から来た人にどんどん抜かれていく。すれ違う人が荷物の大きさに驚き、激励してくれる。
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途中のベンチで一本取って一息つく。左手には薬師岳が見えてきて、右手奥には有峰湖が見える。周囲は緑のじゅうたんのよう。そんな景色にみんな感激するが、こんなのはまだまだ序の口。
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太郎平小屋まであと50メートル。歩き始めて約6時間40分。標準コースタイムよりプラス1時間30分以上。実質の合宿初日で荷が重いので仕方がない。
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小屋前に荷物をデポって太郎山をピストンする。もうだいぶガスが上がってきていたが、薬師岳、北ノ俣岳が見渡せた。
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他に誰も人がいない山頂で、山頂校歌第一弾。空には雲が上がってきている。雷雨が来ないうちにテン場に着こう。
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薬師峠のテン場に向かう途中で雷鳥の親子発見。一同立ち止まってしばらく観察。
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テン場についてテントを設営した後、昼食のそばを食す。さっぱりしたのどごしでとても美味い!!
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そばを食べてしばらくしたら、すぐに夕食の準備。今夜のメニューはちらし寿司と溶き玉汁。ちらし寿司は炊きあがったご飯に市販の具を混ぜたもの。溶き玉汁は、昼食で余っためんつゆのもとでスープを作り、溶き卵を入れたもの。どちらも作業は簡単だが、美味しい!!
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黒部五郎岳を眺めながらの夕食。時間は17時半前。こんな明るいのに山岳部ではもう夕食。明日は薬師沢からの急登が控えているから早く寝よう。
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合宿3日目の朝。太郎平から次の目的地、雲ノ平が見渡せる。本当に見るからになだらかな「平」。しかし、この場所と雲ノ平の間には、深い谷がある。
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太郎平からの分岐を薬師沢方面の、俗に言う「ゴールデンコース」にとる。空は快晴。
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コバイケイソウとチングルマのお花畑。いつも夏合宿の時期にはチングルマが実になってしまっていることが多いのだが、今年はまだ雪があちこちに残っているせいもあり、チングルマは満開状態。
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薬師沢に向けて急降下開始。全体で400m下降しなければならないが、最初に300mくらいがストンと落ちる。
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約300mの急降下で沢との出会いまで約65分の1ピッチ。この後は木道が出てきて、気分のよい笹原の中を、ほぼ水平移動する。薬師沢の小屋までもう少し。
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太郎平から薬師沢の小屋まで2ピッチと少し。約2時間30分で到着。一息入れて水を補給した後出発しようとしたら、ヘリコプターの荷揚げの時間にぶつかり足止めを食う。ヘリがやってきたら沢の水や小石や枝を巻き上げてしまうから、小屋の陰に避難しろとのこと。
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ヘリの荷揚げは15分おきくらいに何度も行われるらしい。ヘリの威力は昨年の北岳、白根御池小屋で経験済みだが、今回の夏合宿参加者はほとんどが初体験。1回目のヘリが飛び去るのを待って、直ちに小屋を移動。小屋前の吊り橋を渡るのも初めての経験。
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吊り橋を渡りきると、ほぼ垂直にかけられたはしごがあり、一人ひとり降りているのに手間取っているうち、またしてもヘリがやってきた。吊り下げられているのは小型のパワーショベル。河原に降りた所でヘリの襲撃を受けたため、水がすごい勢いで跳ね上げられるが、帽子を手で押さえてその場でじっとヘリが飛び去るのを待つのみ。沢登りをしたわけでもないのにパンツまで水浸しになる。
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いよいよ薬師沢からの登り返し。大きな石と木の根が続く急坂を、四つんばいになって登る。
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薬師沢から登り初めて3ピッチ、約3時間後、いいかげん嫌になってきた頃に雲ノ平、アラスカ庭園の端に到着。ラーメンを食べて元気を出す。
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急登の後は木道をひたすら行くのだが、テン場まではまだ遠い。午後2時を回り、雲行きも怪しくなってきた。
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奥日本庭園で一本取る。女子部員二人、雲ノ平にやってきて、遠くを見つめて何思う?
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雲ノ平山荘を通過。先に見えるあの丘を越えればテン場が見える、ハズ。
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明日登る祖父(じい)岳の鞍部にテン場が見えてきた。
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テン場についてしばらくしたら、もう夕食。今夜のメニューはカレーライス。歩荷で練習していたので、うまくできた。
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今日はテントの中でミーティング。「薬師沢からの登りがきつかった。」の声。雲ノ平が秘境である所以がわかったはず。
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