山岳部レシピ「鯛めし」
 献立決めの時、ご飯を炊くけれど白米ではなくて炊き込みご飯にしたいということで、市販の炊き込みご飯の具を使うのでは芸がないので、「鯛めし」を作ってみることにしました。炭火を使って鯛を焼くことができるのと、大きな鯛を一匹使って豪快に作ることができるのは、まさにキャンプならではのことだからです。

材料(13人前)
 鯛(50pくらい ウロコを取り、えら、内臓を取り除く)・米・昆布・塩・しょうゆ・酒・刻みのり・大葉

作り方
1.研いだ米を鍋に入れ、通常米を炊く分量の水を入れ、昆布、塩(大さじ1程度)、しょうゆ(大さじ5程度)、酒(大さじ5程度)入れる。

2.鯛を炭火で焼く。両面とも表面に焼き色がついてくるまで焼く。

3.米を入れた鍋に、焼いた鯛をそのまま入れる。

4.そのまま、通常通り米を炊く。炊きあがったら15分くらいはふたを取らずに蒸らす。

5.昆布を取り除き、鯛の頭、ひれ、尾、骨を取り除きながら、身をほぐしてご飯と混ぜる。

6.鯛の身がご飯と十分に混ざったら、大葉のみじん切りを混ぜ、刻みのりを散らしていただく。
*家庭で炊飯器で作る時は、当然もっと小さい鯛を使いますし、調味料も塩小さじ1、しょうゆ、酒ともに大さじ1程度かと思います。
 今年の新歓は、連休初日という日程のため、OB・OG諸氏にはちょっと参加しにくく申し訳ありませんでした。例年は5月第2週に設定しているのですが、今年はどうしても日程がうまくいかず、仕方ありませんでした。キャンプ場もいつもはいるはずの千葉県高体連山岳部の集団がいなく、それほど窮屈ではありませんでしたが、連休ということで、若者やファミリーキャンプが多く、テントサイトでバドミントンをしたりしていて、私たちのようないわゆる「山屋」のほうが、ちょっと場違いという感じでした。
 毎年、夜のミーティングでは参加してくれたOB・OGが近況報告を兼ねて現役部員に話をしてくれるのですが、それを聞くと、彼らが山岳部をステップとして人間的に成長を遂げていることがわかり、いつも楽しみなことなのです。今年は、この春現役で学芸大に進学した前部長のN君と、同じく慶応大に進学したY君がOB1年生として参加。自分たちが現役時代に山岳部だ得たことなどを後輩達に話してくれました。また、卒業後、いったん津田塾大に進学したのに再び思い立って、今年、国際基督教大に進学したOGのSさんの話もよかったです。大学を受け直すと周囲の人に言ったらいろいろなことを言われたが、去年の新歓に来て山岳部の仲間に話したら温かく応援してくれて、たき火の火を見つめながら、来年はきっと目的を果たしてまたここに来ると誓ったとのこと。念願通りになって、たき火の火にきっとその報告をしたのでしょうが、山岳部の仲間や活動が、個々の生活の中で心の支えになっているのなら、それは素晴らしいことです。
 3年生部員はこの新歓を最後に、現役での山行は終わりです。残された高校生活は、自己の目標実現のために頑張ってください。重い荷物を担いで辛い山道に耐えた気力があれば、何事もやり抜いていくことができるでしょう。
 2年生部員は、これから夏合宿に向けて、リーダーとなる意識を持ってください。山人としての成長はまだまだこれからです。
 1年生Oさんは、よく参加してくれました。ミーティングの時に、ネット入部者の特典として電池式ランタンを進呈しました。これから、山の魅力を十分に味わってください。
キャンプ場に到着してテントの設営を終えたら、食事の支度。石を積んでかまどを作る。このキャンプ場は直火OKだ。 段ボール箱の内側にアルミのマットを貼る。家庭用レンジの油よけとして100円ショップで売っているヤツだ。上から1/4のところに針金を張れば、簡易オーブンの出来上がり。 オーブンの下部におき火になった炭を入れると内部は250度くらいになって、このようなピザが焼き上がる。
鯛めしを作るため、炭火で鯛を焼く。この鯛はウロコと内臓を取ったものを冷凍し、銀マットにくるんで持ってきた。 大鍋に昆布と焼いた鯛を入れて炊き上げる。このあと、骨を取り除き身をほぐして飯と混ぜ、刻みのりを散らして食べる。美味い!!作り方はこちら。 傍らの鉄板では焼きそばを焼く。薪の炎で焼くとあっという間に焦げてしまうので、調理は炭の火が落ち着いてから。
焼きそばだけで終わりではない。網では肉、ソーセージ、野菜を焼く。食べ切れないほどのごちそうが新歓キャンプの夕食。 食事をしている内に、あっという間に日は落ち、このあと、たき火の火を囲んでのミーティングに移る。 2日目、午前4時起床。スパゲティーの朝食を済ませ、午前6時キャンプ場出発、6時40分登山開始。元部長Y君、現役最後の先頭。
奥多摩の山は全面杉林。杉花粉のシーズンが終了したからよかったが、シーズンだったら花粉症の人は大変。 川に架かる橋を何本も渡る。背後は新緑。東京都とは思えない風景。 新歓は荷物が軽いから、カメラに向かってポーズをとる余裕の表情。
奥多摩の山の中は、まだあまり花がないが、ときおり姿を見せる山ツツジと藤の花がきれい。 休憩地の「百尋の滝」まで、もう少し。 「百尋の滝」で記念撮影。水量が昨年より少なかった。同じ場所に来ても毎回毎回様子が違うのでおもしろい。
山頂に行く途中で3頭の鹿に遭遇。15メートルくらい離れた斜面からこちらを見ていた。奥多摩には熊もいるらしいが、会いたくはない。 川乗山頂上直前の急斜面をジグザグに登る。男子部員はなぜか毎回ここをダッシュして登る。 山頂には10:25前に到着。これは山岳部新記録。昼食はラーメン。新入部員のOさんも、しっかり作業する。
山頂で食事をしていたら、この春金沢気象台勤務になったOBのN君が合流してきた。ごくろうさま。川乗山山頂で記念写真。 下りトップは新部長のI君。毎年、新歓山行のこの時点で、リーダーの交代が行われる。 下りの山道。午後の明るい日差しがさしてきて、新緑の中、黄緑色のトンネルを通っているような感じですがすがしい。
林の切れ目から姿を見せる山の景色は濃淡はあってもどれも緑。生き生きとした活気を感じる。 緑の山々と、鳩ノ巣駅周辺の集落。ここも東京都の中。 予定通り、無事鳩ノ巣駅に到着。実は新入部員のOさん、靴底がはがれるというトラブルに見舞われていた。テーピングで補修して、耐えきった。よく頑張りました。「楽しかったです」という感想にホッと安心。
5月1日
錦糸町→(JR)奥多摩→(徒歩)氷川キャンプ場

5月2日
4:00起床・朝食 キャンプ場発6:00→奥多摩駅前→(始発バス)川乗橋6:50→(4ピッチ3時間)10:30川乗山(1364m)・昼食11:40→(3ピッチ2時間30分)14:45鳩ノ巣14:50→(JR)14:53奥多摩→キャンプ場(撤収作業)→奥多摩16:23→(JR)17:49新宿

2004年度 新入生歓迎キャンプ&山行
       5月1日(土)〜2日(日)  奥多摩氷川キャンプ場・川乗山

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