相模湖駅前で準備体操。久しぶりの山行なので、よく体を動かしておく。
 駅前の昔ながらの商店街を抜け、右折してしばらく進むと寺の表示が現れる。階段を上り、中央高速道を横断する。
 階段だが、いきなりの急登。登り切ると、まずは神社がある。
 神社を正面にすぐに左に行く。指導標が出ているが、気づきにくい所にあるので注意。
 登山口を越えると、毎度馴染みの風景。のどかな登山道を行く。
 わずか30分で、1本目の休憩場所であるベンチがあるところに着いた。おだやかな日だまりが心地良い。たった30分の登りでも、すでに汗ばんできている。
 眼下に相模湖が見える。陽は射しているが、雲が多くて眺望はあまりよくない。青空が広がっていてほしかった。
 東京近郊の山でも先日降った雪が北側斜面には残っているため、南斜面の登山コースがあるこの山を選んだ。だが、ここにも所々雪が残っている。
 雪が残る道だが、傾斜がないのでのんびりとした山行。日帰りのため荷物も軽く、夏合宿の経験からすれば物足りないくらいだ。周囲は一面杉林。
 これが花粉症の諸悪の根元。現在はこの程度の状態。今年の花粉の量は昨年の10倍とも30倍ともいわれている。まもなくここから一斉に花粉が飛んでいくのだ。
 登るに連れて、次第に雪の量が多くなってきた。凍結はしていないが、足下に注意ながら歩く。
 しばらく行くと林道に出る。これを越えて正面に見える登山道をさらに行く。
 雪道のおかげで、1本目の休憩地から2本目の休憩地までは1時間25分も歩いてしまった。その後、頂上に近づくにつれて、雪の量はさらに多くなってきた。20〜40センチは積もっていそうだ。踏み跡がついていて、凍結はしていない。人一人分の踏み跡を一直線になって進む。夏に白馬大雪渓を登った光景が思い出される。
 頂上の茶店の建物が見えてきた。あと、もう少し。
 これが陣馬山山頂にある白馬のモニュメント。
 頂上は一面雪が残っていた。たまに細かい雨が落ちてくる。雨具を使うほどの心配はないが、雲が多くて眺望はよくない。せっかく富士山が見える山に来ているのに、またしても富士にはフラれてしまった。
 頂上はじっとしていると、とても寒い。あまりに寒いので、茶店でおでんを注文し、それを食べながら昼食の準備にかかる。登山客が少ないので、屋根下の場所も貸してもらった。メニューはビリ辛モツ鍋。作り方はこちら。調理時間を節約するため、野菜は事前にカットしてきたのだが、寒さのためお湯が沸かない。気化熱が奪われガスカートリッジが冷えてカートリッジの周囲に霜がつくほど。寒冷地仕様のガスカートリッジを持ってこなかったので、火力が全く上がらず、思いの外調理に時間がかかってしまった。
 ピリ辛の味を和らげるために、きなこモチも用意した。もちろん、モチをモツ鍋の中に入れてもよい。
 報道記録班に新機材が導入された。レンズ交換式一眼レフデジカメ。画像の解像度や色の階調が高いため、写真を大判にプリントした時に美しい。文化祭の展示では役に立つはずだ。今日は景色がよくなく、このカメラの力を発揮することができず残念。
 テーブル・椅子があるのを幸いに、食後の後、いきなり勉強を始める部長のI君。寸暇を惜しんで勉学に励むのは、さすが両国高校生の鑑!?
 昼食にかなりの時間がかかってしまい、1時間半遅れで下山。時間がないのとあまりに寒いのとで、頂上での記念撮影と山頂校歌は省略。下りの雪道も凍結はしていないが、足下を慎重に進む。転んだ者はいなかった。
 下山開始からおよそ50分で温泉施設に到着。山頂では寒かったから、早く温泉につかりたい。
 玄関の前には除雪された雪が山に積まれ、かまくらが作られていた。都心でも何回か雪が降ったが、かまくらを作れるほどではなかった。珍しそうに中をのぞき込む部員達。
 浴室は定員5名程度の岩風呂。ジェットバスがついていた。皆でバタバタと交代しながら入っていたので落ち着かず、慣例の入浴シーンの写真はなし。温泉ですっかり心地よくなり、帰りの電車は皆熟睡であった。
 
 なお、「靴を直す」で直した管理人の靴をこの山行で試してみたが、一日無事であった。
 
山岳部レシピ ビリ辛モツ鍋

材料(10人前)
豚白モツ2キロ・キャベツ1個・ニラ4〜6束・シイタケ2パック・こうや豆腐・ピザ用チーズ・チゲ鍋の素・うどん・モチ


作り方
1.水4リットル(ポリタン2本分)を鍋に入れ、白モツを煮る。煮立ってきたらアクを丁寧にすくい取る。
2.キャベツは5センチ四方程度、ニラは7センチ程度の長さに切る。シイタケは石突きを取り、2〜3等分しておく。こうや豆腐は2センチ四方程度に細かくしておく。
3.1の鍋に適度な味になるようチゲ鍋の素を入れる。キャベツ、シイタケ、こうや豆腐を入れ、最後にニラを入れる。野菜に熱が通り、こうや豆腐が柔らかくなったところで、ピザ用チーズ(今回はモッツァレラを使った)を鍋の表面全体に散らし、ふたをする。
4.チーズがとろけたら出来上がり。まずは、アツアツの具をフーフー言いながら口に放り込む。美味い!!
こうや豆腐は口の中をやけどしないように注意する。
5.具をあらかた食べたら、うどんやモチを投入する。スープや野菜が減るので、あらかじめ野菜やスープの素をうどんのために残しておくとよい。


*今回は市販の「3倍濃縮味噌チゲの素」というスープの素を使いましたが、ちょっと酸っぱさが目立った味でした。ただ鍋に入れるだけという手軽さは魅力ですが、ダシの素でもいいからダシをとり、味噌とキムチの素などで味を調えながら作った方が美味くできるようです。昨年度11月山行のチゲ鍋はそのようにして作りました。ただ、インスタントのスープの素も数多く市販されているようですから、いろいろ試してみるといいかもしれません。
新宿8:14 → 9:09相模湖9:20 → 11:00明王峠11:20 → 12:00陣馬山(857m)13:40 → 14:40陣渓園(入湯)16:00 → 16:20藤野16:42 → 17:21立川17:28 → 18:11お茶の水

2004年度 1月山行 陣馬山 (1月29日) 













































































































































































































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